縄文社会論について各論を深めてきましたが、これまでの各氏の提案などをまとめ、「縄文文化・文明から未来への教訓」として「縄文十柱」を今回、まとめました。
「@共生社会、A共同社会、B健康社会、C和平社会、D母系社会、E分住社、F美楽社会、G個性社会、H霊継社会、I幸福社会」の「縄文十柱」について、ご議論いただければ幸いです。
葦原の沖積平野で「五百鍬」の鉄器水利水田稲作を全国に広め、新羅と米鉄交易を行い、妻問夫招婚により百余国を「霊(ひ)・霊継(ひつぎ)信仰」と「米鉄交易」でまとめて建国したスサノオ・大国主7代からの「葦原中国=豊葦原水穂国」(古事記)、「委奴国(ふぃなのくに)」(金印)、「天鄙国(あまのひなのくに)」(霊帝・中常侍の李巡)と、そこから30国が乱を起こし、内部で「相攻伐」した後、卑弥呼(霊御子)を共立した邪馬台国連合について、私は1万数千年の「芋豆穀実・魚介食」の縄文海人族・山人族の文化文明の内発的発展・自立自主的発展であると考えています。
本ブログの「邪馬台国論」としても、邪馬壹国など九州をはじめ全国各地の女王国が縄文1万数千年の母系制社会文化なのか、それとも「弥生人征服者」の文化なのか、卑弥呼(霊御子=霊巫女)の鬼道が「鬼=霊(ひ)=祖先霊」信仰なのか中国の「道教」なのか、水利水田稲作が縄文農耕(陸稲栽培、水辺稲作)の発展形なのか弥生人(中国人・朝鮮人)の征服により実現できたのか、卑弥呼など30国の女王・男王はスサノオ・大国主一族なのか弥生人征服王なのかなど、縄文文化・文明とスサノオ・大国主建国、卑弥呼の女王国の関係の探究が進み、卑弥呼墓の発見・発掘と世界遺産登録への取り組みへと続くことを期待したいと考えます。 雛元昌弘
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